約 45,025 件
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/7194.html
PP/SE14-21 カード名:運命的な邂逅 カテゴリ:クライマックス 色:赤 トリガー:2 【自】このカードが手札からクライマックス置場に置かれた時、あなたは1枚引き、自分のキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+2000し、ソウルを+1。 槙島「お前は、狡噛慎也だ」 狡噛「お前は、槙島聖護だ」 レアリティ:C illust. 13/04/29 今日のカード。 ・対応キャラ カード名 レベル/コスト スペック 色 “潜在犯”狡噛 2/1 3500/1/1 赤
https://w.atwiki.jp/zensensyu/pages/2253.html
バキ -NEW GRAPPLER BAKI- 496 名前:水先案名無い人 :2006/09/23(土) 09 24 47 ID 8e1vsQkk0 光成「バキ最強の男を見たいかーーーーッ」 観客「オーーーーーーーーーーーーーー!!!!」 光成「ワシもじゃ ワシもじゃみんな!!」 バキ -NEW GRAPPLER BAKI-全選手入場!! 末堂殺しは生きていた!! 更なる敗北を積みキャンディー好きが甦った!!! 海王!! ドリアンだァ――――!!! 巨漢噛ませ犬説はすでに我々が完成している!! 江蘇省龍王拳 除海王だァ――――!!! 死刑囚をお連れしだい案内まくってやる!! 神心会テーマパーク支配人 芦田ァッ!!! 生身の殴られ合いなら我々の歴史がものを言う!! 金剛拳の試し割り ジャガッチャッター 楊海王!!! 真のおしっこポーズを知らしめたい!! 黒龍江省白林寺 張洋王だァ!!! 拳法は三合一体だが青田刈りなら全海王一はオレのものだ!! 福建省の三合拳 陳海王だ!!! オリバ対策は完璧だ!! 警視庁柔道 梅澤!!!! 全バキのベスト・イングリッシュは俺の中にある!! チンピラの神様が来たッ ヒデさん!!! 根性論には絶対に敗けん!! 人体の神秘見届けてやる アライのパートナー デイヴだ!!! ビロー・トーク(あいのささやき)ならこいつが怖い!! 電話ボックスのピュア・一般人 ショウちゃんだ!!! 中国広東省から毒の拳が上陸だ!! 薬硬拳 李海王!! ルールの無い刑務所の中だからブラックベルト(黒帯)をとったのだ!! プロフェッサーのケンカを見せてやる!!ジム教授!!! 素人さんは知らんでもいいことですがなとはよく言ったもの!! 達人の奥義が今 毒功でバクハツする!! 大日本武術空道 国松先生だ―――!!! 世界ヘヴィ級チャンプこそが地上最強の代名詞だ!! まさかこの男が最後に笑うとはッッ モハメド・アライ!!! 闘いたいからここまできたッ 底力一切不明!!!! アメリカのアンチェイン(繋ぎ止められない)プリズナー ビスケット・オリバだ!!! オレは噛ませ犬最強ではない金的で最強なのだ!! 御存知ムエタイ サムワン海王!!! 死刑囚の本場は今や日本にある!! オレを驚かせる奴はもう勘弁してくれ!! 園田盛夫警視正だ!!! ハヤァァァァァいッ開始2秒!! 右カウンターから左アッパー!!! 左廻し蹴り!!! 郭春成だ!!! 空道は実戦で使えてナンボのモン!!! 超実践毒手!! 本家日本から柳龍光の登場だ!!! 最強はオレのもの 邪魔するやつらに思いきり殴られ思いきり投げられる!! アライ流拳法創始者 モハメド・アライjr!! 何を試しに日本へきたんだっけッ!? 噛ませ犬全ロシアチャンプ シコルスキー!!! 花山伝説に更なる磨きをかけ ”ワカってないなぁ”片平恒夫巡査が帰ってきたァ!!! 今の自分に伏線はないッッ!! シュート・わけわかんねー範海王!!! 中国四千年の拳技が今堕落している!! 武術省から 利き手を落とされた役人達だ!!! 敵の前でならオレはいつでも全盛期だ!! 燃える97歳 スペック 無呼吸で登場だ!!! 空道の戦いはどーしたッ スカウトの炎 未だ消えずッ!! 勝利宣言もタートルポジションも思いのまま!! 寂海王だ!!! 特に理由はないッ 百獣の王が強いのは当たりまえ!! 自然保護にはないしょだ!!! 日本と時差6時間! セレンゲティ国立公園のライオンがきてくれた―――!!! 暗黒街で磨いた実戦貫き手!! 台湾のMr.不可拘束 龍書文だ!!! 握力だったらこの人を外せない!! 超B級節拳道 孫海王だ!!! 超一流元警官の超一流の立てこもりだ!! ショットガンでオドロキやがれッ ニューヨークの復讐鬼!! ジェフ・マークソン!!! 全身凶器はこの男が完成させた!! 神心会の名誉黒帯!! ヘクター・ドイルだ!!! 旧き王者が蘇ったッ ご臨終じゃなかったンだッ 海皇ッッ 俺達は武の勝利を待っていたッッッ郭海皇の登場だ――――――――ッ 加えて負傷者発生に備え範馬刃牙よりリザーバーを意致しました! リアルシャドー カマキリ!! 三位一体派看守 マウス三兄弟!! 南米の大統領!ジュン・ゲバル! 毛海王「お待ち下さい 私の出番はどうなるのです」 コッ ……ッッ 以上3組の超豪華なリザーバーでバキ -NEW GRAPPLER BAKI-トーナメントを開始しますッッ 関連レス 501 名前:水先案名無い人 :2006/09/23(土) 10 21 12 ID oIjQ2+DD0 劉海王は? 502 名前:水先案名無い人 :2006/09/23(土) 11 52 33 ID 8e1vsQkk0 501 グラップラー刃牙にも出てるからカットしました。 コメント 名前
https://w.atwiki.jp/f_go/pages/3886.html
│ステータス│入手方法|詳細情報|性能|性能比較│その他│コメント│ 闇夜の邂逅 No.939 礼装名 闇夜の邂逅 初期最大 Rare 4 LV 80 Cost 9 HP 100 タイプ イベント期間限定/エリア来訪特典 ATK 100 クエストクリア時に得られるマスターEXPを増やす 50 詳細情報 イラストレーター 加藤美穂(ufotable) 解説 貴様は、誰だ――― 知らぬ太刀筋であり、身のこなし。 闇を照らす街の灯りよりも尚鋭く光るその双眸も、 まるで記憶に、ない。 にもかかわらず何故目の前の男に、 どこか懐かしさすら感じるのか……… 貴様は、誰だ――― 入手方法 劇場版「Fate/stay night [Heaven s Feel]」 Ⅱ.lost butterflyが上映される全国約130箇所の映画館で「Fate/Grand Order」のアプリを起動して、「劇場来場特典」概念礼装をゲット 1月19日(土) AM0 00~1月25日(金) 23 59まで(2週目) 性能 効果比較 + 報酬増加系礼装 No. Rare Name Cost 初期HP 初期ATK MAXHP MAXATK 効果対象 上昇値 最大解放 備考 036 4 旅の始まり 3 - - 50 50 フレンドポイント - [75] 1384 5 雨雲を越えて 12 400 250 1600 1000 フレンドポイント(重複可能) 5 [25] 魔術礼装EXP 1%[5%] 1410 5 雪花なき夜の先へ 12 750 0 3000 0 絆 1%[5%] 1467 5 妙なる帳の中へ 12 400 250 1600 1000 ドロップQP 1%[5%] 1504 5 悠久の果てを求めて 12 0 500 0 2000 マスターEXP 1%[5%] 1222-1269 4 英霊紀行 9 - - 100 100 - [10] 1421-14381440-1457 4 英霊巡遊 9 - - 100 100 - [10] 078 3 ジャングルの掟 5 0 200 0 1000 クエストクリアQP 2015 [2016] 414 3 カッコーの巣の上で 5 0 200 0 1000 2017 [2017] 与ダメージプラス 0[17] 706 3 幸せとは温い子犬 5 300 0 1500 0 2018 [2018] ダメージカット 0[18] 933 3 慎ましき豚 5 300 0 1500 0 2019 [2019] 弱体耐性 0[1.9] 1142 3 ぼくらはともだち 5 300 0 1500 0 2020 [2020] スター発生率 0[2.0] 1080 5 名探偵フォウムズ 12 0 500 0 2000 ドロップQP 1% [5%] 絆 1%[5%] 1214 5 フリー・シーティング 12 0 500 0 2000 魔術礼装EXP 1%[5%] 1314 5 テイク・ロマンス 12 400 250 1600 1000 マスターEXP 1%[5%] 1467 5 妙なる帳の中へ 12 400 250 1600 1000 フレンドポイント(重複可能) +5[+25] 080 5 モナ・リザ 12 400 250 1600 1000 2% [10%] 988 5 ベラ・リザ 12 400 250 1600 1000 1% [5%] ドロップQP(サポート時) 3% [15%] 099-108 4 英霊肖像 5 - - 500 500 絆 - [50] 1080 5 名探偵フォウムズ 12 0 500 0 2000 1% [5%] ドロップQP 1%[5%] 1121 5 カルデア・ディナータイム 12 750 0 3000 0 マスターEXP 1%[5%] 1149 5 グラン・カヴァッロ 12 750 0 3000 0 魔術礼装EXP 1%[5%] 1410 5 雪花なき夜の先へ 12 750 0 3000 0 フレンドポイント(重複可能) +5[+25] 330 5 カルデア・ランチタイム 12 400 250 1600 1000 2% [10%] 910 5 カルデア・ティータイム 12 750 0 3000 0 1% [5%] 絆(サポート時) 3% [15%] 361-366 4 霊子肖像 9 - - 100 100 マスターEXP - [50] 584 4 FGO THE STAGE 9 - - 100 100 - [50] 593 4 マンガで分かる!FGO 9 - - 100 100 - [50] 665 4 Replica; Agateram 9 - - 100 100 - [50] 689 4 剣に祈りを命に願いを 9 - - 100 100 - [50] 690 4 FGO VR マシュ・キリエライト 9 - - 100 100 - [50] 702 4 MOONLIGHT/LOSTROOM 9 - - 100 100 - [50] 710 4 コミカライズプロジェクト 9 - - 100 100 - [50] 763 4 冬のファラオ大感謝祭 9 - - 100 100 - [50] 801 4 ベーカー街からの脱出 9 - - 100 100 - [50] 863 4 Fate/Grand Order Arcade 9 - - 100 100 - [50] 893 4 Fate/Grand Order Memories I 9 - - 100 100 - [50] 938 4 高潔なる矛と盾 9 - - 100 100 - [50] 939 4 闇夜の邂逅 9 - - 100 100 - [50] 940 4 純全たる破壊 9 - - 100 100 - [50] 941 4 最速の証明 9 - - 100 100 - [50] 1014 4 セクシーピンナップ 9 - - 100 100 - [50] 1105 4 異端なるセイレム 9 - - 100 100 - [50] 1111 4 絶対魔獣戦線バビロニア 9 - - 100 100 - [50] 1137 4 Fate/stay night [Réalta Nua] 9 - - 100 100 - [50] 1138 4 Fate/stay night -15年の軌跡- 9 - - 100 100 - [50] 1146 4 星を視る者 9 - - 100 100 - [50] 1206 4 優雅なる天、寛大なる地 9 - - 100 100 - [50] 1275 4 Waltz in the MOONLIGHT 9 - - 100 100 - [50] 1321 4 穏やかな歩み 9 - - 100 100 - [50] 1322 4 夜空に祈りを 9 - - 100 100 - [50] 1323 4 偶の一興 9 - - 100 100 - [50] 1324 4 ランチは軽快に 9 - - 100 100 - [50] 1409 4 Fate/Grand Carnival 1st Season 9 - - 100 100 - [50] 1439 4 終局特異点 冠位時間神殿ソロモン 9 - - 100 100 - [50] 1466 4 燈光の少女 9 - - 100 100 - [50] 1121 5 カルデア・ディナータイム 12 750 0 3000 0 1% [5%] 絆 1%[5%] 1273 5 アイドル・メイカー 12 750 0 3000 0 魔術礼装EXP 1%[5%] 1314 5 テイク・ロマンス 12 400 250 1600 1000 ドロップQP 1%[5%] 1504 5 悠久の果てを求めて 12 0 500 0 2000 フレンドポイント(重複可能) +5[+25] 178 5 パーソナル・トレーニング 12 400 250 1600 1000 2% [10%] 1012 5 パーソナル・コーチング 12 400 250 1600 1000 1% [5%] マスターEXP(サポート時) 3% [15%] 399 4 First Order 9 - - 100 100 魔術礼装EXP - [50] 583 4 Fate/Apocrypha 9 - - 100 100 - [50] 594-640 4 英霊正装 9 - - 100 100 - [50] 659 4 プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い 9 - - 100 100 - [50] 670 4 英霊装束:メドゥーサ 9 - - 100 100 - [50] 671 4 英霊装束:レオナルド・ダ・ヴィンチ 9 - - 100 100 - [50] 672 4 英霊装束:ジャンヌ・ダルク 9 - - 100 100 - [50] 673 4 英霊装束:ネロ・クラウディウス 9 - - 100 100 - [50] 703 4 氷室の天地 ~7人の最強偉人篇~ 9 - - 100 100 - [50] 712 4 Fate/EXTRA 9 - - 100 100 - [50] 802 4 Fate/EXTELLA LINK 9 - - 100 100 - [50] 819-857 4 英霊旅装 9 - - 100 100 - [50] 864 4 Singularity F 9 - - 100 100 - [50] 895 4 相打つ宿命 9 - - 100 100 - [50] 911 4 竜と竜の剣士 9 - - 100 100 - [50] 922 4 トラベリング大サーカス! 9 - - 100 100 - [50] 937 4 Enuma Dingir 9 - - 100 100 - [50] 1004 4 ピラミッドからの脱出 9 - - 100 100 - [50] 1013 4 歌う槍、叫ぶ槍 9 - - 100 100 - [50] 1104 4 Fate/Grand Order Memories Ⅱ 9 - - 100 100 - [50] 1122 4 そして聖剣は輝く 9 - - 100 100 - [50] 1139 4 カルデアパークキャラバン 9 - - 100 100 - [50] 1148 4 新宿幻霊事件 9 - - 100 100 - [50] 1276 4 徒なる影 9 - - 100 100 - [50] 1277 4 夢に見し路 9 - - 100 100 - [50] 1278 4 茨の種 9 - - 100 100 - [50] 1279 4 天に挿頭す 9 - - 100 100 - [50] 1325 4 月光の舞踏会 9 - - 100 100 - [50] 1347 4 Fate/Grand Order Memories Ⅲ 9 - - 100 100 - [50] 1405 4 ハンド・イン・ハンド 9 - - 100 100 - [50] 1406 4 メイク・ア・トースト 9 - - 100 100 - [50] 1407 4 セレブレイション・ブーケ 9 - - 100 100 - [50] 1408 4 アプリシエイション 9 - - 100 100 - [50] 1483 4 月夜の闘宴 9 - - 100 100 - [50] 1484 4 Fate/Grand Carnival 2nd Season 9 - - 100 100 - [50] 1149 5 グラン・カヴァッロ 12 750 0 3000 0 1% [5%] 絆 1%[5%] 1214 5 フリー・シーティング 12 0 500 0 2000 ドロップQP 1%[5%] 1273 5 アイドル・メイカー 12 750 0 3000 0 マスターEXP 1%[5%] 1384 5 雨雲を越えて 12 400 250 1600 1000 フレンドポイント(重複可能) +5[+25] 242 5 パーソナル・レッスン 12 0 500 0 2000 2% [10%] 861 5 風雅たれ 12 750 0 3000 0 1% [5%] 魔術礼装EXP(サポート時) 3% [15%] その他 イラストはクー・フーリン〔オルタ〕とアーチャー。場所は冬木市の新都。 アーチャーとランサーは面識があるが、女王メイヴによって変貌した姿には面識がない。逆も然り。 解説の文章はどちらの独白とも読み取れる。 コメント 最後のセリフの後にもどちらかの感情が書かれそうでいい - 名無しさん (2019-02-06 01 52 41) 名前 すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/mgsurvive/pages/121.html
目次 邂逅「2014」 対象 BP SHOP 邂逅「2014」 通信用ワームホールの再生成に成功した。 奴の邪魔が入る前に、新たな任務の詳細を伝えよう。 大規模な重力異常を検知した。 どうやらワームホールが”ある時代”への結びつきを強めているようだ。 君がいた時代より未来、戦争がビジネスへと変貌した世界で、戦場を無限に拡大し得る戦場管理システムを巡る攻防が行われた時代だ。 未だ君が出会っていない物資や大型兵器、そして“無人二足歩行兵器”の漂着を確認している。 無人二足歩行兵器は、ワンダラーと同様に未知の生命体の侵食を受けているようだ。 機動力が非常に高く、厄介な敵となるだろう。 これまでに培った、“SENSE”を信じて戦い、物資の回収を行うんだ。。 グッドラック、キャプテン。 対象 イベントミッション(CO-OP) BP SHOP アイテム名 個数 購入制限 必要戦績ポイント 備考 オボロス銅貨 1 2 10000 30000 50000 雷電 1 1 5000 一度切り ヘイブン・トルーパー ネームプレート:Otselotovaya Khvatka 1 1 1000 一度切り ネームプレート:OUTER HAVEN ネームプレート:METAL GEAR REX[2014] ジェスチャー:EYE HAVE YOU 1 1 1000 一度切り ジェスチャー:GUNS OF THE PATRIOTS 1 1 3000 SVコイン 20 3 500 蘇生薬 1 3 500 フィールドマニュアル:開発班 1 4 500 フィールドマニュアル:糧食班 1 4 500 フィールドマニュアル:医療班 1 4 500 フィールドマニュアル:拠点開発班 1 4 500 フィールドマニュアル:拠点防衛班 1 4 500 フィールドマニュアル:探索班 1 4 500 ウェポンケース 1 1 5000 ギアケース 1 1 5000 ウェポンケース 1 ---- 1000 ギアケース 1 ---- 1000 マテリアルケース 1 10 5000 マテリアルケース 1 40 1000 マテリアルケース 10 ---- 3000 マテリアルケース 1 ---- 300 マテリアルケース 10 ---- 2000 マテリアルケース 1 ---- 200 マテリアルケース 10 ---- 1000 マテリアルケース 1 ---- 100
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/3166.html
01◆邂逅一番 天候は薄曇り。 薄い灰色に彩られた空は、否応なしに終末を予感させる。 今は一体、何時なのか。太陽の姿が隠れるこの天気では、それを判断することも出来ない。 体内時計は夜十時半を差しているが――これは今や役には立たない。 なぜなら、白衣の女は明言していたからだ。 この娯楽施設は、「世界から隔絶された空間である」と。 「珍妙な事に巻き込まれたものじゃなあ……」 娯楽施設の巨大駐車場の一角、D地区と銘打たれた場所。 まばらに車が止まっているその無機質な空間に、空を見上げながらため息をつく一人の老人が居た。 彼の名前は、東奔西走。 この実験場に連れてこられる前は、××××という名前でさる道場の師範代に付いていた。 しかし、それ以外のことはほとんど忘れてしまっている。 記憶を操作された東奔西走が覚えていたのは、自分が武術の使い手であることと、もう一つ。 「じゃが、あの者を許すわけにはいかぬじゃろうな。 強大な力を手にし、その力に溺れておった。ああいう奴はろくなことにならん」 自分はこの殺し合いに乗るような人間ではない、ということだけだ。 「渡された地図によれば、北東に向かえば施設にたどり着くようじゃ。 強者も弱者も皆、まずはそこを目指すであろう。食糧の問題もあるしの」 空から手元に視線を移す。 手に持つ地図には、3×3、9マスに分けられたこの世界の地図がある。 広いとはいえ区切るほどではないと最初は思ったが、 ルール用紙によれば、一定時間ごとに1マスが侵入不可となるらしい。そのための区切りというわけだ。 この「駐車場D地区」は、中心のマスの一つ下。 そして「娯楽施設」本体は北東のほうに、3マスにまたがる形で存在している。 「わしもまずは、施設を目指して移動するしかないじゃろうな。 うむ、この実験とやらについて、しっかり腰を据えて話し合えるような輩が、いればいいのじゃが」 希望的観測とともに、地図を閉じる。 東奔西走はさしあたっての行き先を決め、北東へと歩を進めようとした。 しかし、その時。 東奔西走は気づいたのだった――自らに課せられている、重大な「ルール能力」に。 「ほう、これは……」 「――そこの老人。もしやあなたも、実験の参加者だろうか」 落ち着いた、青年の声がした。 一歩を踏み出そうとしていた東奔西走はその足を戻し、声が聞こえた方を向く。 「誰じゃ」 「切磋琢磨と申します。 あなたは相当の使い手と見える。こんな場で何ですが、是非ご指南をお受けしたい。 俺はどうやらこの場では、戦いたくて仕様がない性分に「なって」いるらしいのです」 名を尋ねるとあっさりと青年は応え、礼儀正しく勝負を申し込んできた。 東奔西走は値踏みする。 赤茶の髪に耳ピアス、両手にボクシングのグローブをつけた男は、 一見するとならず者にしか見えないが、強き者に礼を払うだけのわきまえはあるようだ。 それに……目が、真っ直ぐに澄んでいる。 (純粋、じゃな。記憶操作の影響もあるのじゃろうが、元から悪い男ではないと見た。 戦いに対して、ひたすらにストイックじゃ。「切磋琢磨」の名を受けるのも分かるわい。 東奔西走――世界を渡りたくさんの猛者と戦ってきた、わしが見るのじゃから間違いない) 最初に出会う参加者としては僥倖の部類に入るだろう。 そう結論づけた東奔西走は、前後に足を開き手を構える。一の型、待機。 「構わん。その勝負受けよう。ただしピアスは外せ。どこかに引っかかって耳が千切れても知らんぞ」 「はっ……! 見落としてました、すいません。そうか、寝る直前だったからな……」 青年がピアスを外し、配布されたデイパックへ入れる。 と同時に、二人の間にはもう、闘いの前特有の緊張感が流れていた。 再度支給品のグローブを付け「お願いします」と頭を垂れた切磋琢磨に――東奔西走は言う。 「試合の前に、一つハンデがあることを伝えておこう、青年」 「ハンデ、ですか」 「そうじゃ。あの白衣の女が言っておったであろう。 わしらには一人一人特有の、ルール能力があると。 わしはこの言い方に少し引っかかりを感じておったのじゃがな――、 ついさっき、娯楽施設に赴こうとして謎が解けたわい。 つまりルール能力とは、《個人に課せられた絶対のルール》なのじゃ。お主にも、あるじゃろう?」 「あるはずだとは思いますが……説明がない以上、何とも。 ただ、闘いを行うことでそれが分かるような、そんな予感はしています」 「ふむ。ならばわしも、全力で応えよう。 ただお主にも勝機は与える。わしのハンデは、わしのルール能力じゃ。それを教える。 どうやらわしは――《東西にしか動けない》ようじゃ。お主はそれを踏まえて、攻めて来い」 東奔西走は、東西にしか動けない。 それを聞かされた切磋琢磨は一瞬、驚きに目を見開いたが―― 強烈な地面を蹴る音に、すぐ頭を上げ前を見る。 二の型、突進。 「わしも、攻めるからの」 「試合開始ですね、老師!!」 ぐっと拳に力を込めて、切磋琢磨はごう、と迫ってくる東奔西走を迎え打つ。 老人と青年、二人の拳が真っ直ぐに合わさって、戦闘が始まった。 ◆◆◆◆ そして終わった。 「あおお……強すぎます老師……」 「いや、お主が弱すぎるのじゃ。まさか大した描写もなくやられるとは。 そのへんのならず者のほうがまだ強いぞ。期待してただけにがっかりじゃ。 お主、ここに来る前は何をしておったのじゃ?」 「寂れたボクシングジムで用具の片づけや帳簿の記録、その他雑用。 あとは、先輩方のマッサージなどを一身に引き受けていた記憶はあります。うう、肩が痛い」 「つまり最弱見習い雑用だったというわけじゃな」 「はい、まあ……いててて」 肩に与えたほんのあいさつ程度の掌打で地面をのたうちまわる切磋琢磨を横目に見ながら、 東奔西走は再びため息をつく。この男、全く使えない。 これからあるであろう、「実験に乗った者と戦う」という不可避の戦いまでに稽古を付けることは確かに出来る。 が、時間が足らなさすぎる。 せめて元が少しでも強ければすぐ鍛えられたが――この弱さでは手加減し、徐々に鍛えなければならない。 基礎体力、筋力もよくよく見れば全然足りていない。意気込みだけでは、さすがに無理だ。 「まあよい、ともあれわしは一人では東西にしか動けぬ。 当面の間お主にはわしをおぶってもらうことにしよう……ん?」 「いたたた……おや? ろ、老師! なんでしょうこれは! 俺の体が真っ赤に光って――ち、力が! 漲るううう!?」 「これは……!」 切磋琢磨の全身が突如、ぼんやりと赤く発光し。 すると尋常ならざるスピードで――筋肉が増加していく。まるで一週間鍛えたかのように。 「ろろろ老師! これは一体!?」 「ふむ。どうやらお主のルール能力は――《戦うたびに強くなる》のようじゃな。切磋琢磨の名通りじゃ。 喜べタクマよ、今のお主ならならず者にも負けぬだろう。戦闘を重ねていけばわしにも勝てるやもしれぬ」 「ほ、本当ですか老師!」 「いや、まあ推測じゃがな……立て。急に上がった力を使いこなさねばならん。もう一度手合せじゃ」 「は、はい!」 手を握り、東奔西走は切磋琢磨を引き上げる。 移動制限を課された達人と、成長促進を受けた弱者―― 正反対の二名はこうして出会い、そして意気投合したのだった。 【B-3/駐車場D地区】 【東奔西走/老師】 【状態】健康 【装備】なし 【持ち物】不明武器1 【ルール能力】東西にしか移動できない 【スタンス】対主催 【切磋琢磨/見習いボクサー】 【状態】肩に鈍痛 【装備】ボクシンググローブ 【持ち物】ピアス 【ルール能力】誰かと戦うごとに強くなる 【スタンス】戦いたい 都市伝説 前のお話 次のお話 顔面隠し 前のお話 四字熟語 次のお話 切磋琢磨 張子の車 東奔西走 張子の車 用語解説 【娯楽施設】 本来ならテーマパークなど遊具がある場所に使う熟語であるが、 殺し合いの場である仮想ショッピングセンターは主催側からこう呼称されている。 実験といえど所詮お遊び、ということなのかもしれない。 マップはこちら 本編一覧へ 四字熟語ロワTOPへ 非リレーロワTOPへ
https://w.atwiki.jp/sengoku4/pages/144.html
武将名 内容 真田幸村 武士(もののふ)の魂、この槍で貫かん! (S)真田幸村(壮年期) 相手にとって不足なし…いざ! 前田慶次 さあて、戦舞(いくさまい)つきあってもらおうか 織田信長 この信長を、乱世を、超えてみせよ 明智光秀 戦なき地平を見るため…あなたを斬る! 石川五右衛門 五右衛門様と、勝負、あ、勝負~! 上杉謙信 この闘争、天に捧げん お市 愛する人のためなら、戦えます! 阿国 おこしやす。うちの舞、見とくれやす~ くのいち えっと、お仕事なんで…目標捕捉、排除 雑賀孫市 さて、仕事はきっちり果たすぜ 武田信玄 甲斐の虎、かみついちゃうよ? 伊達政宗 貴様を踏み台に、竜は天に昇る! 濃姫 私のこと、忘れられなくしてあげる 服部半蔵 始末する…覚悟 森蘭丸 身命を賭す、ただそれだけのこと…! 豊臣秀吉 目指すモンなるまで、わしは止まれねえ! 今川義元 蹴鞠の心は和の心…受けてみやれ! 本多忠勝 本多平八郎忠勝、推して参る! 稲姫 本多忠勝が娘・稲! いざ尋常に勝負! 徳川家康 重き荷を背負う身…負けられぬ! 石田三成 目障りなのだよ、早々にお引き取り願う 浅井長政 信義の槍にて、乱世を断ち切る! 島左近 譲れぬものが、この俺にもあるんでね 島津義弘 鬼が通るぞ、目にも見よ 立花誾千代 死の覚悟なくば、立花の相手は務まらぬ 直江兼続 不義の輩よ、直江兼続が相手だ! ねね 悪い子にはたっぷりお灸すえちゃうよ! 風魔小太郎 混沌へ引き込んでやろう 宮本武蔵 俺は無双だ! 誰にも負けねえ! 前田利家 槍の又左、まかり通るぜ! 長宗我部元親 試してやろう、貴様らの意志する力を ガラシャ 覚悟はとうにできておる! 参れ! 佐々木小次郎 可哀想だ…僕が綺麗に斬ってあげるよ 柴田勝家 功は要らぬか、鬼柴田の首はここぞ! 加藤清正 そこまでだ、好き勝手させるかよ! 黒田官兵衛 天に楯突き、世を乱す火種…消そう 立花宗茂 本気で来い、勝てるかもしれないぞ? 甲斐姫 あたしとやる気? 負けないわよ! 北条氏康 手ェ出してくんなら、獅子が騎馬剥くぜ? 竹中半兵衛 兵とは死生の地、存亡の道…考えてきてる? 毛利元就 後世に意味のある戦いになればいいんだが 綾御前 うろたえ者に愛を説くのも綾の責務… 福島正則 しゃらあああ! ガチで気合い入れてくぜ! 藤堂高虎 お前を手柄にする、覚悟せよ 井伊直虎 すみません! 倒させてください! 柳生宗矩 剣を抜かせないでほしいんだがねェ 真田信之 ここは譲れない! いざ、参る! 大谷吉継 いざ。これも流れだ 松永久秀 そう構えるな…我輩はただの小悪党だ 片倉小十郎 ご無礼ながら、これより乱暴を働きます 上杉景勝 …我こそ軍神が申し子なり! 小早川隆景 難敵ですね…どう切り抜けましょうか 小少将 あなたに不幸、呼んであげるわ♡ 島津豊久 その首、もらいます! チェストォォォ! 早川殿 お母様…戦う勇気を、ください…! (II)井伊直政 俺の傷、貴様に増やせるか (S)真田昌幸(壮年期) 我が策の中に自ら飛び込んでくるとはな (S)茶々 私は誰にも敗れるわけにはいきません (S)佐助 オレとやろうって? 後悔するよ (S)徳川秀忠 意地などはないが、負けるのはつまらぬ (N)今川氏真 ち、近寄るでないのう!まろの首は、やらぬの~う! (E)新武将(男・熱血) 俺がお前を止める! (E)新武将(男・冷静) そこまでだ、観念しろ (E)新武将(男・生意気) 僕が相手だよ、ついてないね (E)新武将(男・老練) 相手にとって不足なし (E)新武将(男・威厳) いざ尋常に、勝負! (E)新武将(女・活発) さあ、覚悟はいい? (E)新武将(女・冷静) 貴君の腕前、試させてもらう! (E)新武将(女・生意気) ねえキミ、ボクの相手してよ! (E)新武将(女・妖艶) ねえ、あたしと遊ばない? (E)新武将(女・優美) ひ、酷いことはしないで下さい…! 汎用武将(熱血) いざ、戦わん! さあ、かかってこい! 汎用武将(冷静) よき敵に巡り合えた お手合わせ願おうか 汎用武将(猪突) 尋常に勝負いたせ! いざ、参らん! 汎用武将(若輩) 推して参る! お相手いたす! 汎用武将(老練) 不足なし、参れ 来ませい、相手となる 汎用武将(猛将) 我が武に挑めい! 武運、競おうぞ! 汎用武将(知将) 参るか? 身の程知らずめ! 我が功にしてくれるわ! (S)汎用武将(奉行) 我が功名となってもらおう! 全汎用武将の中で、今川氏真のみ例外的に邂逅台詞がある。 真田幸村(幼年期)と真田昌幸(青年期)と武田勝頼は敵としては出現しない。 真田丸の汎用武将は原則として総大将しか邂逅台詞を喋らないため、総大将が存在しない豪傑タイプの邂逅台詞は聞くことができない。
https://w.atwiki.jp/blueblood_ff14/pages/18.html
バハムート邂逅編4まとめ 動き方 以上の通りに動いている動画を発見。 サブ盾とメイン盾をきっちりきめて動くことが重要。あとは火力勝負 四方の色の変わりは、ライトの色の移り変わり。これが赤になるとフィールド範囲攻撃が発生する。 参考動画 バハムート4層 ナイト視点 http //www.youtube.com/watch?v=BCPQy4ekeTQ 竜視点↓ http //www.youtube.com/watch?v=JAIv1ZaEB74 文字による解説↓ http //unpiworld.blog.fc2.com/blog-entry-54.html 黒視点 http //www.youtube.com/watch?v=rJYccDLqpO8
https://w.atwiki.jp/ygogamebook/pages/15.html
ニンギルス さて、俺たちには属性というものが存在している。 この属性というのはいくつあるか知っているか? アウラム 簡単だね! 6つの属性があるよ! →アウラムが正しいと思ったら星遺物との邂逅5へ イヴ えぇっと……、確か7つじゃなかったかな? →イヴが正しいと思ったら星遺物との邂逅6へ イムドゥーク 8つくらいあったと思うわん! →イムドゥークが正しいと思ったら星遺物との邂逅7へ
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/15488.html
Krw/W78-110 カード名:邂逅と再会 篝 カテゴリ:キャラ 色:青 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:500 ソウル:1 特徴:《Anniversary》・《鍵》・《時間》 【自】このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたは自分の手札を1枚選び、ストック置場に置いてよい。 【自】このカードが手札から舞台に置かれた時、相手の前列のキャラすべてに、そのターン中、パワーを-500。 レアリティ:C Key 20th Anniversary収録 20/5/13 今日のカード
https://w.atwiki.jp/zombiea/pages/70.html
邂逅 ◆7mznSdybFU 島の市街地のほぼ中央に位置する巨大ショッピングモールは、今から7年ほど前、島の行政府が大々的に打ち出した観光 産業強化政策を受け、某世界的製薬企業が巨額の資金と政府からの補助金を投じて作り上げた複合商業施設だ。当初、その あまりの大きさに住民からは「カネの無駄遣い」「閑古鳥が鳴くのが落ちじゃないか」などと経営を危ぶむ声が少なく なかったが、本土にもあまり見られないほど多種多様な店舗が充実していたことから、マスメディアに何度か取り上げられ、 今では島の観光の目玉の一つとなっている。 建物は東館と西館に分かれており、南から北に向かって鳥が翼を広げたような逆ハの字型に建てられ、その間には噴水 広場が造られている。 その東館に、悪化する状況を食い止めようとする3人の男たちがたどり着いた。 物音一つしない静まり返ったモール内を、鷹山ら3人は慎重に進んでいく。天窓や側面のウィンドウから燦々と夏の日差 しが降り注ぐが、辺りに漂う血臭と所々に倒れている死体が空気を澱んだものにしている。モール内の店舗は、日本人の 彼らでも一度は訊いたことがあるような有名ブランドやチェーンのものがほとんどだ。誰もが知っている高級ブティックの マークが店先で輝き、CMで話題の玩具屋のマスコットキャラクターが愛嬌ある笑顔で客を呼び寄せようとしている。だが、真っ白なタイルの床に死体と血がまだら模様を作っている光景がその印象を不気味なものに変えてしまった。3人とも職業柄 死体を見ることには慣れているが、これだけの数の死体を見ると流石に暗澹たる気分にさせられる。 「見ろよタカ、ここにある死体全部頭がブチ抜かれてる。ここの警察の連中、かなり頑張ったらしいな。キッチリ後始末し てくたぁいい仕事しやがる」 賛辞とは裏腹に大下の表情は硬い。頭部に銃創のある死体は年端の行かない子供や警察官のものもあった。撃った人間は その瞬間に何を思ったのだろうか。 「汚れ仕事はキツかったろうな、同僚の死体にまで穴開けなきゃならなかったんだ。本当に胸クソ悪い事件だぜ」 「ああ、しかし警官の死体があるっていうのは不味いな。ただでさえ少ない戦力がさらに減ったわけか、武器を調達したら さっさと警察署に向かったほうが良さそうだ。先生、ついて来てるか?」 「私の心配なら不要だ。それよりも急いだ方がいい、分かっている限りゾンビは視覚ではなく嗅覚や聴覚を頼りに行動して いる。夜になってしまえば人間の方が不利だ」 「暗がりの方が奴らにとっちゃ過ごしやすいってのかよ、痴漢みてぇな連中だな」 「痴漢ならまだ可愛げがあるんだがな……」 周囲を警戒しながらモールの中央へ向かう。このモールは観光客をメインターゲットにしているだけあって、周辺には観光客を 目当てにした商業施設が軒を連ねている。道路は綺麗に整備され交通に支障はない。逆に言えばゾンビの餌である人間が多く集まり、 その移動を妨げるものがほとんどないということでもある。もたもたしているとゾンビに囲まれてもおかしくはない。足早に奥へと進む。 閉め切られたモール内に風は吹かない。 外の風にあおられ揺れる椰子の木の影を除けば動いているものは彼らだけだ。華やかな人工物に囲まれながら、全く生の 気配がしない、悪夢のワンシーンの様な光景だ。 修羅場慣れした彼らだからこそ冷静さを保っていられるが、何の心構えもしていない常人がここにいればそれだけで精神 の平衡を欠いたかもしれない。 「以前に来た時は賑やかだったのに、今はこんなシュールな場所になっちまうなんてな」 呟いた鷹山の視線の先には無人の中央ホールがあった。サービスカウンターには当然誰もいない。 「確かにな、俺たちもグズグズしてるとそのシュールな風景のシミになっちまうかもな。けどいくらなんでも静か過ぎやしないか? 誰か一人ぐらい生きてる奴がいても良さそうなもんだけどな」 「いや、生存者は残っていたようだ、あれを見ろ」 ブラックジャックの指し示した方向は、ウインドウの外、モールの西館だった。距離があるためよくは見えなかったが、 目を凝らすと入り口付近にバリケードを組み立てているいくつかの人影が見えた。バリケードはすでに大人の背丈ほどまで 積み上げられている。急ごしらえである以上、万全には程遠いだろうがあれなら多少の衝撃には耐えられそうだ。 「生き残った連中はもう向こうに集まったのか。ま、ショッピングモールに立て篭もるのはゾンビ物のお約束だしな」 「俺たち完全に出遅れてないか? 早いとこガンショップを探そうぜ」 3人はホールの案内板を見る 1F――――本屋、レコードショップ、電器屋、薬局、ブティックetcetc…… 2F――――文房具屋、スポーツ用品店、アウトドアショップ、ガンショップ…… 「ビンゴ! なあ、俺の言ったとおりだったろ。やっぱ俺の日頃の行いが良いせいだな」 「日頃の行いってのは女泣かすことか? 西館にあるのはスーパーマーケットにフードコートか、あいつら食料を抱えて救助を待つ つもりらしいな、一理ある」 「だがおそらく丸腰で篭城するつもりはないだろう。私たちよりも先にガンショップの銃を持ち出されている可能性もある」 「本格的に出遅れてるな俺ら、急ごうぜ!」 危険を冒してまで寄り道をしたのに収穫なしでは救われない。彼らは案内板にある階段へと駆け出した。 「なんだよ、本場のガンショップなんだからもっと凄いマシンガンとかバズーカとか期待してたのに案外普通だな」 「離島のガンショップなんてこんなもんだろ。とにかく使える銃と弾が手に入ったんだ、贅沢言うのは無しにしようぜユージ。 先生、あんたは銃を扱えるのか?」 「ああ、いくらか心得はある」 「そいつは結構、どこで覚えたのかは訊かないでおく」 モール二階の端に店舗を構えていたガンショップは、大下が文句をこぼしたとおりそれほど規模の大きいものではなかった。 店の持主はウエスタンマニアらしく、店内の壁や天井は木目調で覆われ、まるで西部劇に登場するバーのようだ。 ショーケースに並んでいる銃はほとんどが狩猟用か護身用の散弾銃やライフル、拳銃で、突撃銃のような威力と連射力に優れる銃 は置いていない。セント・マデリーナ島の規模を考えれば平時はこれで十分なのだろうが、島にゾンビが溢れかえる現在の 状況ではやや心許ない。 店内のケースのいくつかは割られ、銃が持ち出された形跡があるがその数は多いものではなかった。銃が多く残っているのは ありがたいが、同時にそれは持ち出した生存者の数が少ないということでもある。この付近が危険であるということに変わりはない。 357マグナム弾のケースをカウンターに並べながら鷹山がブラックジャックの方を見やると、自己申告の通り危なげない 手つきで散弾銃に弾をこめている。どこで技術を習得したのか、謎の多い闇医者だ。 「タカ、ちょっと来てみろよ」 外に面したウインドウから表の様子を窺っていた大下が呼びかける。その場所へ向かうと、そこはちょうど噴水広場と西館 の入り口が見下ろせた。その西館の入り口に4人の若い女がいる。声はここまで届かないが身振り手振りで西館の中にいる 誰かに何かを訴えているらしい。 「新手のストリートパフォーマー、じゃあ無いよな。多分避難してきたんだろうが……」 「それにしちゃ様子がおかしくない? 中に入れねぇみたいだし」 突然、彼女たちの動作があわただしいものになる。彼女たちの視線を追うとゾンビの一団が噴水広場の端に差し掛かって いた。にもかかわらず西館の扉はいまだに開く気配はない 「ちょっとちょっとヤバいんじゃないの!?」 「本気で閉め出すつもりか!? 行くぞユージ!」 「お願いします入れてください!」 「頼むよ邪魔にはならないから!」 「今からバリケードを除ける時間なんかあるか! 他所に行け!」 うず高く積まれたベンチやテーブルの向こうから血走った目の男が唾を飛ばす。 人の集まりそうな場所を目指して移動するというのが、当初暦たちが立てたプランだった。特殊な訓練を受けたわけでも ない彼女たちが生き残る可能性を探るなら、自分たち以外の誰かと協力するほかない。いきなり自分たちのいた日常が、 乾ききったまま放置された紙粘土のようにぼろぼろと崩壊していく中で、必死にゾンビの襲撃を時にかわし時に退けながら、 粘り強さとチームワークでどうにかここまで無事たどり着いたが、まさか助けを求めた人間に突き放されるとは思ってもみ なかった。 「ヤバいもうそこまで来てるよ!」 智が上ずった声で叫ぶ。ゾンビたちは噴水広場の中にジワジワと侵入していた。その数ざっと50以上、あんな数はとても 自分たちの手に負えるものではない。暦はパニックになりそうな頭を無理やりに鎮める。鎮めたと思い込む。とにかく逃げ なければいけない。でもどこへ? 今までの強行軍で体力はともかく精神的に限界が近い。この近くで人が集まりそうな場所 は警察署だが、そこまでたどり着けるのか自信がない。観光ガイドだけを頼りに不慣れな土地をさまようのは彼女たちの精神を 大きく磨耗させた。 仲間たちを見ると榊は青褪めた表情で散弾銃を持ち上げた。抗戦の覚悟を決めたらしい。智と神楽はまだなかの人間に食 って掛かっている。中には男のほかにも10人程度の人間がいたが、誰も暦たちに手を差し伸べようとするものはいなかった。 「何でだよ私らが死んでもいいっていうのかよ!?」 「うるさい!」 パァンと発砲音が響いた。暦は榊が撃ったのかと思ったが、榊は強張った表情でモールの方を向いているだけだった。 さかんに叫んでいた智や神楽も絶句している。 銃を撃ったのはモール内にいた男のほうだった。正気と狂気のギリギリの境にいるような獣の表情で拳銃を天井に向けて いる。その銃口から紫煙が立ち上っていた。 「これ以上ゴネるんならこっちにも考えがあるぞ、入ってこようとしたらその時は……」 その先を言葉にしない程度の羞恥心は残っていたらしい、暦たちにとっては何の救いにはならなかったが。 暦の頭の中からはショックで一切の感情が抜け落ちていた。一種の諦めに近いものかもしれない。分かったことはここに いても仕方がないということだった。足が自然と後ろへ下がる。胸中で必死に挫けそうな自分を叱咤した、これからまたゾンビ たちの中を突破しなければいけないのだから。鉛のように重く感じる足を引き摺り扉から離れようとする。 「こっちだ!」 その声は力があった。美しいわけでも威厳に溢れているわけでもなかったが、うつむいていた彼女たちが顔を上げる程度には。 サングラスをかけた二人の男性が反対側の建物から駆け寄ってくる。 「向こうの建物まで走るんだ! 速く!」 聞き終わる前に全員の足が動いていた。残っていた全ての力で走り出す。 「ユージ! 援護だ!」 「っしゃあ! やったろうやないけぇ!」 場違いなほど明るい声と立て続けに響く銃声に押されるようにひたすらに走る、走る、走る! あと少しというところで疲れがたたって足がもつれた。バランスを崩し石畳が眼前に迫る、が転倒の直前で誰かに支えられた。 黒いマント姿の男性が暦の体を支えていたのだ。顔面に縫合痕が走り、殺し屋のようにも見える風貌だったが不思議と恐怖 は感じなかった。 「振り向かずに走るんだ!」 男性に叱咤され、自分でもこんな力が残っていたのかと思うほどの力で走った。モール内に飛び込むと、後ろから銃を 撃っていたサングラスの二人が駆け込んできた。マント姿の男性が素早く施錠する。 走りすぎて心臓が破裂しそうに痛い、仲間たちを見ると皆無事だったことが確認できた。智が床に這い蹲ってあえいでる以外は。 (ゾンビは!?) 追いかけてきたはずのゾンビたちは、なぜか彼女たちを見失ったかのように強化ガラスのドアの前をうろうろしているだ けだった。こちらに気づいているのかいないのか、時折ガラスを叩くがそれ以上の行動はしてこない。 「これで全員か、しかし何でこいつらは急におとなしくなったんだ?」 「おそらく臭いが途切れて私たちの居場所を知覚できなくなったんだろう。これは仮説だが、ゾンビは蚊と同じように動物 の汗の臭いで獲物を探し当てている。だが人体の構造上、ゾンビはイヌのような鋭い嗅覚は持ち合わせていない。この建物 は比較的密封性が高いようだからそのせいもあるだろう。なんとなくこちらの方に人間がいるらしい、程度の認識はあるが 確信が持てない、といったところか」 サングラスの男性の問いにマントの男性が答える。何がなんだか分からないがひとまず安全ということなのか。はっきりした確証がもてず戸惑う暦たちの前に、サングラスの男性たちがやってくる。 「大丈夫か? 女の子にはちょっとばかりハードな状況だったがよくがんばったな」 「ここに医者もいるし、後はお巡りさん達に任せてゆっくり手当てしておいで」 お巡りさん。 つまりこの人たちは警察官らしい。 そう分かった瞬間、安堵のあまり暦はその場にへたり込んでしまった。 「とりあえず、夜用に明かりの類と、あとはロープかなんかありゃいいのか? どうでもいいけど夜用っていうとちょっと 響きがいやらしいよな」 「お前は中学生か? リュックサックは欲しいな、銃が使えるように両手はフリーにしときたい」 出会った少女たちの治療をブラックジャックに一任し、鷹山と大下はこれから必要になりそうなものをアウトドアショップ で物色していた。島全体が混乱している以上、ここ以外で補給できる保証はないのだ。出来るだけの準備はしておきたかった。 小さな山が出来るほどの物資をカウンターに積み上げていく。犯罪者相手の捜査なら自分たちはプロだという自負があるが、 サバイバルとなると少々勝手が違う。いくら用心しても用心しすぎるということはない。 「にしてもこれは多すぎない?」 「やっぱり?」 などとやっていると治療を終えたブラックジャックがやってきた。 「よう先生、健康診断の結果はどうだった?」 「全員軽症、ゾンビ化の心配もない。精神的な疲労については専門外だからなんとも言えんがね」 「ゾンビ化ね、噛まれればゾンビになるっていうのは本当なのか」 「ゾンビの体液は非常に危険だ、血中に入ればきわめて高い確率で感染する。正直この感染力は異常としか言いようがない。 致死率の高さもエボラウイルスと同等かそれ以上の危険性がある。ラクーンシティで起きたアンブレラ事件と非常に酷似しているな」 「そんなやばいモンを抱えた連中が千人単位でその辺をうろついて人間を襲いまくってるわけか。たまんねぇな」 「手洗いうがいで防げるレベルじゃないしな、治療法はなんか無いのか先生?」 「残念ながら現時点では無い。だが院長が生前公衆衛生局にサンプルを送っていたと聞いている。もしかするとその結果が 病院の方にメールか何かの形で届いているかもしれない。その内容次第では何らかの対策が取れるかもしれないな。できれば 確認しておきたいところだ、余裕があるならあんたらも付き合ってくれ」 「ちょっと待て、そこまでお前に尽くすほど俺たちがお人よしに見えるか?」 その問いかけにブラックジャックはニヤリと笑う。 「いいや、だが私を助けるのも職務のうちなんだろう? 私個人としては強制はしないがね」 「ハァ……、ま、病院の方の避難誘導もするつもりだったからべつに構わないが、えらい医者に出くわしちまったもんだ」 「ここまでサービス過剰な警官は俺たちぐらいのもんだな。サービスついでにスープとサラダもお付けしましょうか?」 「それは遠慮しておこう」 「そういえば腹が減ったな、昼を抜いたままだった」 「西館にいる連中は腹いっぱい食ってるんだろうなぁ、バカヤロー!」 3人はウインドウから噴水広場と西館のほうを見る。噴水広場には先ほどよりも多くのゾンビが集まっていた。西館の方 からはかすかな銃声とマズルフラッシュがここまで届いてくる。ゾンビを撃退するつもりらしい。建物の角度からこちらに 弾が飛んでくる可能性は低いが、2,3体のゾンビが倒れているだけでとても成果が上がっているとはいえない。 「どうするタカ、あの子達を見捨てたお仕置きついでにいっちょ殴りこみにいって食料ぶんどってくるか?」 「それはおもしろそうだが、途中にいるゾンビが邪魔だな。向こうにいる連中がもう少し数を減らしてくれるのを待った ほうがいいな」 「……警察の言う台詞とは思えないな」 「あんたが言えたことじゃ……待て、あの子達はどこ行った?」 少女たちを待たせていたはずのガンショップ前には誰もいない。まさかゾンビで溢れかえるモールの外に自分たちから出 て行ったとも思えないが、精神的に衰弱していたのなら何かとんでもない行動に出てもおかしくはない。 「まずいな、ヤバいことにならなきゃいいが」 「俺は二階を探すからタカは先生と下を――」 「あ、いたいた。鷹山さーん、大下さーん、せんせー」 声は階段の方から聞こえた。3人が振り向くと少女たちがダンボール箱を抱えてこちらにやってくるところだった。4人 ともいたって元気そうで、特に取り乱した雰囲気もない。心配は杞憂ですんだようだ。リーダー格の暦に声を掛ける。 「ここで待っててくれっていっただろう、どこに行ってたんだ?」 「食料を探しに行ってたんです。ブラックジャック先生がさっき朝から何も食べていないって行ってたので」 「食料? 東館には飯屋もスーパーもないんじゃないのか?」 「なんだ鷹山さん知らないの? 薬局に普通にカロリーメイトとかペットボトルとか売ってますよ」 神楽が横から口を挟む。 男3人は顔を見合わせた。薬局=医薬品というイメージしかなく、そこで食料を探すという発想が無かったのだ。この辺 りは女子高生の方が一枚上手らしい。 「どう? 私らも役に立つっしょ?」 智が胸を張る。 思わず苦笑する男3人。ダンボールの中を覗くと確かに様々な健康食品やペットボトルが入っていた。大下が栄養ドリンク を一つ取り上げる 「確かにこいつは助かるわ、最近の女子高生はいろいろ知ってんだな」 「当然、特によみにダイエットサプリは必須アイテムだし」 「……智、お前シメっぞ」 「いまさら隠したってバレバレだっつーの。知ってるぞー、脇腹が軽くヤバイんだろ? こないだも学校帰りのコンビニで ダイエットフードの棚ガン見してぐえええええええぇぇぇぇ」 現職の刑事から見ても鮮やかなチョークスリーパーが決まる。 「ちょ、ギブギブ!」「お前はいっぺん痛い目見とけ!」「いや死ぬからこれ私死ぬから!」 そののどかな光景に全員が笑った。 実にいいチームだと鷹山は思う。彼女たちだからこそここまで生きてたどり着けたのだろう。 「あの……鷹山さん、大下さん」 今まで一歩引いた場所に立っていた榊が声を掛けてくる。その瞳にはどこか思いつめたような光が浮かんでいる。 その手に握られた散弾銃を見て、彼女が何を求めているのか大体の察しはついた。 「銃の使い方を教えろ、か?」 「……はい」 波が引くように笑い声が静まった。榊のあとを追うように次々に少女たちが身を乗り出してくる。 「わ、私も!」 「お願いします!」 「自分の身ぐらい自分で守れるようになりたいんです!」 必死に訴える少女たちはひとまず置いておいて、二人は視線を榊に戻す。日本人の平均を上回る身長の持ち主で、見たと ころ筋肉のつき方も悪くはない。彼女が素人にもかかわらずある程度散弾銃を扱えたのはその辺りが理由だろう。 だが、素人が銃を持ったところで命中率は高が知れている。おそらく5メートルも離れれば狙った場所に命中させるのは 無理だろう。動きが鈍いとはいえ、相手が動き回るゾンビならなおさらだ。誤射の可能性も考えれられる。普通ならとても 認められる話ではない。ないのだが―― 鷹山は相棒を振り返る。 「お前はどう思う?」 「んー? ま、この際しょうがないやな」 「マジで!? やった大下さん話が分かる!」 喜ぶ少女たちとは反対にブラックジャックはあきれ声をあげた。 「そんなに簡単に決めていいのか? 民間人に銃を渡す警察官など聞いたことがないぞ」 もっともな台詞ではあるが、生憎この二人は模範的な警察官とは程遠かった。 「それはそうなんだけど、女の子が腕力だけで切り抜けるのはちょっとキツい状況だし、第一民間人云々なんて言ったら先 生まで追及しないといけなくなるじゃないの、ねぇタカ?」 「もちろん、法を守る警察官として当然のことだな」 「やれやれ、一理あるにはあるが……えらい刑事に出くわしてしまったもんだ」 「じゃあ私コレ!」 智がケースの中からコルトガバメントを取り出す、が 「おっと、そいつは没収~」 大下が横から取り上げてしまう。 「え、なんで?」 「初心者には45口径は無理、使うならこっちにしなさい」 そう言って大下が取り出したのは小型の回転式拳銃だった。 「えー、なんか弱そう……」 「誤解するな、俺たちが君らに銃を持たせるのは戦わせるためじゃない、あくまで護身のためだ。まずゾンビにあったら逃 げることを考えろ。銃は最後の手段だ、賭けてもいいが君たちの腕じゃまず動く標的には当てられない。俺かユージの許可 が出るまでは触るな。警察署についたら向こうの警官の指示に従うんだ。それが出来ないならこの話は無しだ」 「それにこんな小さな銃でも当たれば人が死ぬんだ。もし間違えて君の友達に当たったら……分かるだろ?」 「う……」 「智、あんまりこの人たちを困らせるな」 暦の声に智はようやく引き下がった。 鷹山たちにも不安はある。だが彼女たちが本当に追い詰められた時、何も出来ずにむざむざと死を待たせるようなことに はしたくなかった。 「じゃあ説明を始めるぞ、時間が無いからよく聞いてくれ」 それから30分ほどかけて最低限の銃のレクチャーを行った。 体力に自信のあるという神楽には水平式の散弾銃を持たせ、暦と智には回転式拳銃を渡した、自動式にしなかったのは 万が一排出不良が起きた場合、彼女たちでは対応できないだろうし、連射力の強い銃を持たせて変に好戦的になられると困るからだ。 「何度も言うが銃は本当に最後の手段だ、まず逃げることを考えろ」 「絶対に人に向けないこと、お巡りさんとの約束だ。破ったら逮捕しちゃうぞ!」 集めた物資を分配し出発の準備を整える。 「あ、あれ! あれ見てよ!」 神楽の上ずった声に全員がウインドウに駆け寄った。噴水広場に集まっていたゾンビたち――暦たちが逃げ込んで以降 少しずつ増えていった――が西館に堰を切ったようになだれ込んでいた。篭城していた人間の発砲音が散発的に聞こえてく るが、ゾンビたちの勢いは止まるところを知らない。 「なんで……バリケードも作ってたのに……?」 青ざめた顔の暦の呟きに、ブラックジャックが答える。 「おそらく銃を撃つための隙間から臭いを嗅ぎつけられたんだろう。餌を探していたゾンビにしてみればようやく訪れた食事 のチャンスだ。臭いめがけて突き進むのは道理だろう。あれだけの数が集まっていたのも悪かった。あの数相手では銃を少々 撃ったところでゾンビに自分の居場所をアピールするのと同じことだ。銃声を聞きつけて他のゾンビたちも集まってくる。 悪循環だな。他の出口から逃げ出すしか手はないだろうが、あの様子では別の出入り口もバリケードを作っているだろう。上手く逃げられるかどうか」 「中途半端な抵抗は逆に自分の首を絞めるだけか、厄介な話だ」 鷹山が苦い表情で呟く。銃があるだけでは万全には程遠いことがこれで証明されてしまった。否応無しに自分たちが危機的状況にいることを思い知らされる。 少女たちはみな一様に青い顔をしていた。一度見殺しにされかけたとはいえ人の窮地を喜べるほど非情ではないようだ。 銃を手にしたときの高揚が吹き飛んでしまった。 その陰鬱な空気を振り払うように大下が声を張り上げる。 「よし、とにかく早くここを離れようぜ! 目指すは警察署だ!」 その声にどうにか気力を取り戻した暦たちは出口へと向かう。 彼らのサバイバルはまだ終わらない。 【F-05/ショッピングモール東館/一日目・日中】 【鷹山敏樹@あぶない刑事】 [状態]:軽い疲労 真剣 [服装]:サングラス サマースーツ [装備]:べネリ M3(12ゲージショットシェル 7/7 予備弾77)、S&W M586(357マグナム弾 6/6 予備弾48)、 S&W M49(38Spl弾 5/5) [道具]:リュックサック(健康食品×6、飲料水入り500mlペットボトル×4、栄養ドリンク×5、ライトスティック×6、 12メートルのロープ、発炎筒×3、L字型ライト)、KENT マッチ 警察手帳 財布 [思考]:1、水原暦ら4人を警察署まで送り届ける。 2、1が済んだらブラックジャックと病院へ向かう。 3、引き続き生存者の保護と情報の収集 【大下勇次@あぶない刑事】 [状態]:軽い疲労 真剣 [服装]:サングラス サマースーツ [装備]:レミントン M11-87(12ゲージショットシェル 7/7 予備弾77)、コルトローマン(357マグナム弾 6/6 予備弾48) [道具]:リュックサック(健康食品×6、飲料水入り500mlペットボトル×4、栄養ドリンク×6、L字型ライト、包帯、各種 医薬品、ビニールテープ、ライトスティック×4)、十徳ナイフ LARK ジッポーライター 警察手帳 財布 [思考]:1、水原暦ら4人を警察署まで送り届ける。 2、1が済んだらブラックジャックと病院へ向かう。 3、引き続き生存者の保護と情報の収集 【ブラックジャック@ブラックジャック】 [状態]:背中に打撲 緊張 真剣 [服装]:黒のマント姿 [装備]:イサカ M37(12ゲージショットシェル 4/4 予備弾48)、SIG P228(9ミリパラベラム 13/13 予備弾39) [道具]:マントの下にメスを始めとした手術道具多数、デイパック(各種医薬品、カルテ、健康食品×6、飲料水入り500ml ペットボトル×4、懐中電灯)、運転免許証 、財布 [思考]:1、ゾンビ化の原因を突き止め治療法を探す。 2、水原暦ら4人を警察署まで送り届ける。 3、2が済んだら病院へ向かう。 4、余裕があればホテルに一度戻り『ビニールケース』を回収したい。 【水原暦@あずまんが大王】 [状態]:軽い疲労 擦り傷(処置済) 責任感 緊張。 [服装]:活動的な服装。 [装備]:金属バット、コルト コブラ(38spl弾 6/6 予備弾18) [道具]:ショルダーバッグ。日用品→パスポート、携帯電話、お菓子、500mlペットボトルなど、以下同じ。懐中電灯、 観光ガイド兼地図、健康食品×6、飲料水入り500mlペットボトル×4、各種サプリメント、栄養ドリンク×2 [思考] 1:みんなで警察署へ避難する。 2:島から脱出する方法を探す。 3:水、食料を確保する。できれば武器も。 4:無事な島の住民や観光客を助けて、協力し合う。 【滝野智@あずまんが大王】 [状態]:軽い疲労 擦り傷(処置済) 不安。 [服装]:活動的な服装。 [装備]:シャベル、S W M37(38spl弾 5/5 予備弾15) [道具]:小型リュックサック。日用品。懐中電灯、お土産、健康食品×6、飲料水入り500mlペットボトル×4、懐中電灯、 ツールナイフ [思考] 1:よみの言うことを聞く。 2:みんなで警察署へ避難する。 3:もしかしてかなりヤバい? 【榊@あずまんが大王】 [状態]:健康。擦り傷(処置済)。不安。 [服装]:活動的な服装。 [装備]:ベレッタ682上下二連式ショットガン(12ゲージショットシェル 2/2発 残弾30) [道具]:トートバッグ。日用品。観光ガイド兼地図。懐中電灯、デジカメ、健康食品×6、飲料水入り500mlペットボトル×4、 懐中電灯、メモと筆記用具、発炎筒×3 [思考] 1:彼女(水原)の判断は信頼できる。 2:みんなで警察署へ避難する。 3:なぜゾンビが現れたのだろう……。 [備考] 鷹山から銃の扱いについて指導を受け命中率が多少改善しました 【神楽@あずまんが大王】 [状態]:軽い疲労。擦り傷(処置済)。不安。 [服装]:活動的な服装。 [装備]:斧(全長80?) ウィンチェスターM21(12ゲージショットシェル 2/2発 残弾20) [道具]:デイパック(日用品。懐中電灯、小型双眼鏡、健康食品×6、飲料水入り500mlペットボトル×4、懐中電灯、 12メートルのロープ) [思考] 1:みんなで警察署へ避難する。 2:早く逃げないとヤバい! ※ガンショップにあるのは拳銃、散弾銃、狩猟用小銃などです。短機関銃、突撃銃及び突撃銃の弾丸は置いてありません。 ※あずまんがキャラが把握しているのは手持ちの銃と弾丸についてのみです。